私とカートゥーンと鈴と。: ヴィーニプーフ (くまのプーさん) Винни-Пух

ヴィーニプーフ (くまのプーさん) Винни-Пух


Винни-Пух ヴィーニ-プーフ
1969,1971,1972 (62/100
監督 フョードル・ヒトルク(Фёдор Хитрук)
公式本編(ロシア語) 


Винни -Пух (くまのプーさん)1969
Внни-Пух идет в гости(くまのプーさん、お宅に訪問)1971
Винни-Пух и день забот(くまのプーさん、忙しい)1972





 ディズニーいちの稼ぎ頭といえば、黄色いボディに赤シャツを着た彼を連想するが、今回紹介するプーさんはロシア版。ディズニー版とほぼ同時期に製作された本作は、原作本にある詩的な表現やプーさんの性格はある程度再現されている。が、ロシア特有の不思議な作風が随所から滲み出ており、原作とはまた違った雰囲気が楽しめる。


 制作はソユーズムリトフィルム。現在ではほとんど見る影のないスタジオですが、往年期には雪の女王(1957)、チェブラーシカ(1969~)、霧に包まれたハリネズミ(1975)といった名作群を送り出したソ連時代から続く名門スタジオ。

 同じロシアアニメの芸術性を追求した『老人と海』『霧の中のハリネズミ』とは別物で、細かいことを考えずに楽しめる。プーさんの性格も、ただマイペースなわけでなく、物事を深く考えつつ道理にかなった行動をする健気なクマさんといったキャラクターが気に入りました。また、色鉛筆で描いた鮮やかでふさふさした背景の中を動き回る動物達は見ていると、思わず微笑んでしまう。

 二頭心で茶色い図体と黒っぽい手足と耳をつけたプーさんや、青いチェックのパンツを履いた赤い豚のピタチョーク(ピグレット)等の動物キャラのデザインには一瞬戸惑うものの、すぐに絵柄に溶け込んでいくので、ディズニー版よりも馴染みやすいと感じやすい。




ディズニー版との大まかな違いとしては
●クリストファー・ロビンが存在しない。
●プーさんが哲学的で、のほほんとした楽天家でない。
●絵本の中でなく架空の世界の中となっている。

ディズニー版は基本的に、クリストファー・ロビンの想像した世界で動物達は全員ぬいぐるみという設定ですが、ロシア版は人間のいない100エーカー森に住む本物の動物達がいるという風に変更されている。アニメーションも独特で綺麗。先程云った背景にある魚が飛び跳ねている川や、蜂の巣がなるもみの木、ウサギの家の中などは特に必見。そして、プーさんもクマらしい強欲な一面を見せるものの、常にTPOを弁えた礼儀の正しい行動をしているところがとても魅力的。

 また、教育的要素が強い。プーがうさぎへの家へ訪問する際のあらゆる仕草はロシア仕込のため、子供にTPOを教える教材としても大変価値のある映像となっている。

※一応日本語字幕版は有志の方が投稿していますが、敢えて公式版の動画を貼り付けました。

 

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