私とカートゥーンと鈴と。: コルドロン The Black Cauldron

コルドロン The Black Cauldron

コルドロン Black Cauldron
1985 (米) (PG) 24/100

監督 テッド・バーマン、リチャード・リッチ
脚本 デヴィッド・ジョナスヴァンス・ゲリー、ジョー・ヘイル
製作 ジョー・ヘイル
製作総指揮 ロン・ミラー
音楽 エルマー・バーンスタイン
編集 ジェームズ・メルトン、キム・コフォード、アルメッタ・ジャクソン

 14年の歳月をかけて製作し、製作費の半分程度の興行しか稼げなかった大失敗作。よくディズニー史では、前作『きつねと猟犬』が新旧クリエイターの転換期とされています。しかし、個人的には絵柄の古臭さまで引き継いでおり旧スタッフも制作には参加していたこの作品こそが、その"転換期"のように感じます。

 原作は、ロイド・アリグザンダーによる児童向け文学作品プリデイン物語なお、ブルーバックにシンデレラ城が映るディズニー社のロゴが使用されたのは本作からです。

予告編

ストーリー
  騎士になることを夢見る少年ターランはある日、彼の飼っている豚のヘンの予知能力により魔王ホーンド・キングが“ブラック・コルドロン”を狙っていることを知る。やがて、その不思議な力を利用しようとした魔王によりヘンがさらわれてしまう……。(Alicinemaから引用)




感想
 アニメーションは普通。あくまでも"ディズニー"としての普通。悪党に関わらないシーンは特に”普通”。滑らかに動くだけでそれ以上は何もない。また、会話シーンが多すぎるせいで、背景があっても制作過程のテスト映像にしか見えなかった。
 ただ、悪霊やゾンビなど怖いものの描写に関してはPG指定だけあって、かなり不気味。ティム・バートンが作画監督だったのがもろに影響してるかも。ココらへんはプラス。

 剣士に憧れる"ごく普通"の青年という設定はいいけど、キャラクターに好感が持てない。っていうか全然共感できない。彼に関わらず、メインキャラクター全員にイライラする。特に主人公は本編を通して教訓を学んでないどころか、成長さえしてない。PG指定にまでレーティングを上げたんなら、剣を持って悪党を斬りつけるぐらいの制裁をするばいいのに、そういった目に見える活躍もしてない。

 吹替版だとキャラクターのうざさ、展開のトロさ、そして悪党の呆気なさにイライラするだけだけど、英語版では更にもう一つの短所がある。それは、声。演技は下手じゃないけど、息継ぎなく延々と喋る主人公に、悪い意味で耳に残るかすれた声のガーキなど、とにかく声が余りにウザい。

 なお、制作側はダークファンタジーを売りにしていたにも関わらず、結果的には主人公側にいる可愛い動物キャラに人気が集まりました。つまり、公開当時ディズニー社が求めていた大人の顧客を満足に得られずに、狙いが全て外れてしまったわけです。

ディズニー作品を網羅したい方、ティム・バートン作品が好きな方にはおすすめできる作品
     

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