私とカートゥーンと鈴と。: ドクターカッツ Dr.katz,Professional Therapist

ドクターカッツ Dr.katz,Professional Therapist

Dr.Katz, Professional Therapist 
1995-2002 (米) (TV-PG) 65/100


 可愛らしい絵柄と相反する過激な内容で一斉を風靡したR指定アニメで有名なサウスパークを放送しているコメディセントラル初期の代表作。



 アメリカの大人向けカートゥーンといわれる作品の大半は、癖の強いブラックジョークや皮肉を込めた会話劇が基本的に展開される。そして、それを補完・付随するようにアニメーションを組み合わせているのが一般的である。 しかし、本作は"アニメーション"という観点でいえば、低予算のフラッシュアニメよりも動きがない。精々、会話に沿った口パクが描写されているでだけである。 初見者なら間違いなく拍子抜けするだろう。

 しかし、アニメ部分での創意工夫がないのかというとそんなことはない。唯一無二の魅力もしっかりとある。それは、"SquiggleVision"と呼ばれる映像技術だ。背景を除くアニメ内の物体の枠線揺れを生み出すこの技術がこの作品を面白くしている。横・縦移動を一切しない代わりに、全編に渡って絶え間なく揺れる奇妙なアニメーションが、精神的苦痛に悩む患者や親子間の会話をより印象的にしているのだ。




 なお、上記に挙げた映像技術は製作元の第二のヒット作『ホーム・ムービーズ』"Home movies"のシーズン1でも採用されているが、そちらの方は物体の動きがある分、印象は薄い。

 セラピストという職業柄、彼には様々な患者が来る。その中には、有名俳優やコメディアンがゲスト出演することがあり、彼らが登場する回のセラピーの殆どが傑作回だ。それまで新聞やネットに公開されなかった私生活をTVアニメで暴露する芸能人は、どんな心境だったのかが気になる所。また、本作品では声優と俳優と一般人がプレスコを同時に行う方式を採用しているのにも関わらず、実際の会話をアニメに当てはめた『快適な生活』のようなリアリティがあるのが面白い。

 本作も他のシットコムアニメと同様に日本語字幕版が存在しない分、視聴のハードルが高い。幸いにも、最近では"Audio Files"(ラジオ相談)という番組でインターネット配信をしているので、そちらのほうから聞いてみるのがお勧め。


   

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