私とカートゥーンと鈴と。: レンとスティンピー Ren And Stimpy Show

レンとスティンピー Ren And Stimpy Show

レンとスティンピー Ren and Stimpy Show
1993-1995 65/100


 子供が喜びそうな過激かつ下品なネタを隅々にぶち込んで子供達を喜ばせ、身近に起きうるあらゆる事柄を"愚の骨頂"に変えつつ(教訓?)を織り交ぜた内容に大人たちを驚愕させたTVアニメ。カナダ人のアニメーター、ジョン・クリクファルシが手掛けた本作品は、ニコロデオンの方向性を位置づけるものとなった。 キャラクターの造形が一時的に崩れる作品は数あれど、崩れた状態からまた変化する作品は中々ない。

尚、メインクリエイターの彼は現在フリーランスで活動中。


  登場人物
Ren (レン) 
 怒りっぽく度々発狂する肌色の痩せチワワ。スティンピーを大変苛つかれる存在としてあしらうこともあるが、最終的にはホモカップル宛らの強い絆をみせることもしばしば。

Stimpy(スティンピー)
 後先考えずに起こす行動の数々でレンを起こらせるかと思えば、親友のためと思って付きっきりで世話をすることもある保護者的存在。阿呆の度を越した行動で迷惑をかけることがあっても、なんだかんだで落とし前をつける赤いデブ猫。




Animeよりトゥーンの方が健全と豪語する欧米人への返答
 メッセージや風刺が過激な作品は数あれど、欧米・欧州で全年齢対象にした作品でこういったものを放映したのは素直に凄いと思う。落書きのような曲線の強い絵柄から繰り出される数々の表現は、日本のアニメでは決して真似出来ない。(というか真似しようとも思わない) 良くも悪くも強烈に印象に残るキャラクター達の下品なジョークの嵐。幼稚園児の頃に見ていたら、確実に間違いなく悪影響を及ぼすと思う。

↓例) レンを喜ばせるために、スティンピーが作った洗脳装置で参ってる様子(※これでも毒の薄い方です)




 ただ、だからといってこのアニメがただの俗物というわけではない。今ではそう珍しくなくなった毒のあるブラックジョークをふんだんに盛り込んでおり、子供達が喜びそうな低俗なものをより壮大なものに、そしてより意義のあるものへと表現させているのは、只々衝撃的。

 この作品を見て実感したのは、アメリカにおける"過激な描写"というのは、現実に近い、もしくは現実に等しい危険なもの全てを映し出しているものが該当する。そして、非現実的なキャラクターが潰れようと、粉々になろうと、逃げ出したくなるほどの酷い絵面でも、血肉を見せなければ何をしても問題ないということ。

日本語版は視聴困難ではあるが一応存在する。が、演技に多少難あり。

とにかく内容が濃くて破茶目茶な映像が見たい方にはおすすめの一作。


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