私とカートゥーンと鈴と。: ダリア Daria

ダリア Daria

ダリア Daria
(米) (TV-PG) 1997-2001 63/100 


 MTVの看板アニメ、『ビーバス・アンド・バットヘッド』通称B&B。阿呆な彼等の姿を描いた作品には、沢山の登場人物がいた。体育会系だけど体罰は行わないコーチ、典型的なヒッピーの先生、彼等の行動が原因で理不尽な迷惑を被る隣人など様々。そんな中、一際地味な女性がいた。その名はDiarrhea...違った。"Daria" Morgendorffer ダリア・モーガンドーファー。
 お馬鹿丸出しの二人組を邪険に扱う彼女の活躍を見たB&Bの製作スタッフの一人、グレン・エイックラーは彼女を主役にしたスピンオフの企画を考え出す。MTVは彼女以外のB&Bの面子を登場させないことを条件に、その企画にGOサインを打ち出した。

 今回はそんなスピンオフ作品。


オープニング


あらすじ(一話)

  •  B&Bの住むハイランドからラウンデールに引越してきたダリアとその家族。新しい高校で人気者になりたい妹のクインとは裏腹に、長女のダリアは普段通りの性格でいるのだった。転校初日に彼女と妹は、カウンサラーによる"Self-Esteem"(自分らしくなるための心のテストを受けるのだが、ダリアは不合格となってしまう。その後補習クラスで講義を受けていると、同じような考えを持つ後の大親友ジェーンと意気投合し...
↓本編一部


悲観的な女子高生が主人公の日常アニメ

  登場人物達は80年代後半から90年代初頭のコメディドラマで描かれたステレオタイプな奴らばかり。金髪のおバカキャラのチアガール、やたらと語尾で叫ぶ歴史教師、ラグビーの脳筋野郎、ロックに興じる主人公の大親友の兄等。番組構成もシットコムアニメなので基本的に脱力感が半端ない会話劇がメイン。映像で驚かすといったことはない。絵柄も線が太く独特だけど、ケバくはないので問題なし。

 周囲の人間が期待するものとは全く異なる行動で困惑させつつ、その状況を把握して心の中でほくそ笑むダリアの姿は滑稽だが、恐ろしい。彼女の発言は辛辣だけど筋が通っており憎みたくても憎めない。少しでも嫌味を言われれば、彼女は執念深く精神的苦痛を与えるのだ。実在したら相当嫌な奴だが、どんな仕打ちにも何事もないようにするりと避けるダリアには、見習うべきところがある。




 こんな女子高生が登場する日本のアニメを探そうと躍起になったって、こんなのはまず見つからない。キャピキャピしてたり、天真爛漫だったり、恋愛モノのテンプレならいくらでも見れるけれど。皮肉屋で物静かなキャラクターというと日本なら、根暗だったり、コミュ障が多いが、彼女は騒がしいのが嫌いなだけで意思疎通も流暢だ。

 ただ、後半のシーズンから彼女の恋愛模様が軸になってしまい、観ていて辛かった。ネットの掲示板での会話で、「お前、女々しいアニメ観てるな。」と言われ、最終シーズンは観る気が起きなかったのである。それでもこの作品は、男女関係なく勧められるが恋愛系の話は微妙。CS放送がまだ魅力的な番組を積極的に輩出していた頃なら、B&Bと同様に日本語字幕版を製作していても良かったのになあ....

一風変わった学園モノを欲している方にはオススメの作品。
 

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