私とカートゥーンと鈴と。: いじわる家族といたずらドッグ Family Dog

いじわる家族といたずらドッグ Family Dog

いじわる家族といたずらドッグ
Amazing Stories' Family Dog
(米) 1987 70/100 

※今回扱うのは、『世にも奇妙なアメイジングストーリー』の一編のみ
 海外版『世にも奇妙な物語』ともいえる作品集、『世にも奇妙なアメイジングストーリー』TV映画として公開された本作品集の内の一つがこれ。監督ブラッド・バード、作画ティム・バートンのコンビが送る米国の中流家庭の姿を描いたアニメ。
 原題の"FamilyDog"は家族思いの犬という意味。

本編一部

ストーリー
 アメリカのとある中流家庭。そこで飼われていた犬(名無し)は、家族の一員とは程遠い扱いを受けていた。又、人間側にも愛情の無さとペットの扱いという点では、犬と変わらなかった。回想や日常生活で人間と犬の双方が不満を募らせていく中、ある日番犬として大黒柱から無能の烙印を押されてしまう。その後、犬は躾を受けるため訓練所で矯正されるのだが...

 愛すべきバカ犬を飼う一家の物語
犬を飼う家庭で起きそうなこと全てを詰め込んだコメディアニメ。

屁を出して犬に責任転嫁をする父さん。家事のストレスを犬にぶちまける母さん。玩具代わりとしてしか認識しない長男。犬を含めて登場キャラクター全員が不気味だ。その中でも飛び抜けて怖いのが、訓練場の局長。賢くないバカ犬に罪がないわけじゃないが、犬にも非はある。外出のために家族の和の中心でオシッコして、クリスマスのご馳走に手をつけるのは酷すぎる。それでも、家族を護る番犬としての使命を果たそうと奮闘する姿、そして努力しても成果は実らない姿は泣ける。



 ホームビデオに良い映像を撮ろうと奮闘したり、自信作の料理を家族全員が犬に渡す部分は、共感できるしクスっとくる。彼等が、アメリカの中流家庭で一般的かどうかは判らないが、少なくとも黄色いシンプソン一家よりは現実的だ。矯正を受けてより獰猛になったのはいいが、追跡する加減を知らないまま空き巣犯を捉えた結果、犬がストックホルム症候群にかかってしまうのは滑稽だった。そこからの展開はとにかく面白い。

 バカはいくら矯正しても、完全に治ることはない。

 この教訓は今見ても通じるものがある。また、人間にも当てはまると思う。

 アニメーションとしての目新しさがない分、小ネタや本筋はしっかりとしている。シンプルだけど癖が強い絵柄は、案外慣れる。TV特番なだけあって、一応フルアニメーションで構成されている。が、アニメの滑らかさは本作品では面白さに直結しなかった。

 因みに、カリフォルニア芸術大学(通称カルアーツ)の仲間内で教室番号を作品に紛れ込ませる独自の遊びが初めて行われた作品である。

 なお、TVアニメ版も存在するものの、TV番組のレーティングのせいか思い切った描写が制限されて面白みが減っていたのでノーコメント。

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