私とカートゥーンと鈴と。: ガーフィールド Garfield The Movie

ガーフィールド Garfield The Movie

ガーフィールド Garfield the Movie
2004 (米) 30/100 日本一翻訳困難な新聞漫画の"実写版"


 世界一有名な新聞漫画といえばチャーリー・ブラウンやスヌーピーが登場する 
"PEANUTS"『ピーナッツ』だろう。しかし、世界最長の掲載歴を持つ漫画は『ガーフィールド』である。日本人にが思い浮かべる一般的なイメージとはかけ離れた猫。そう、こいつ。飼い主の命令は無視し、大飯食らいでネズミも襲わない。同居する犬のオーディや知り合いのナーマルも除け者にしたがるような、だらしない猫。

 今回は、そんな彼の実写映画について書こうと思う。

 一応、原作について説明すると、ガーフィールドというのはジム・デイヴィスによる新聞の連載漫画であり、ギネス最長新聞漫画継続連載記録を更新中である。日本だと、たまにコボちゃんが世界一と勘違いする方が多いがこっちが上。
『コボちゃん』1982年4月1日 連載開始
『ガーフィールド』1978年6月19日 連載開始

 ガーフィールドは、原作者がインタビューで「日本語化は大変難しい」と公言するほど翻訳が難しい漫画ではあるが、意味不明な漫画ではない。どういうことかというと、皮肉混じりでクスッとするネタや物語が展開されるものの、日本語にそれを置き換えたところで、どこがツボになるのかが判りにくいことが多いのだ。
 また、言葉の掛け合い(二重の意味を持つもの)も頻繁にあり、非常にややこしい。
↓百聞は一見に如かず。
ガーフィールド原作

予告編


感想
 つまらない。けど、惜しい作品。
 主人公の声にゴースト・バスターズで有名なビル・マーレイを充てたのは悪くない。というか適役。生理的嫌悪感の薄く質量感もあるCG(2004年にしては)の猫に見事にハマってる。ミルクを飲むシーンや予告編にも映ったラザニアのシーンなどは、見てて特に面白い。性格の悪さも原作好きの方には堪らないはず。

原作絵のナーマル

実写版 ナーマル(前方)
 
 だけど、なぜ彼以外の動物をCGキャラクターにしなかったのかが謎。準メインのオーディやナーマルの風貌はただの犬猫で、可愛らしさは微塵もない。"可愛らしさ"を象徴するキャラであるにも関わらず。オーディは原作でもアニメ(CGアニメ版は未視聴なので不明)でも人語を喋れない犬だから、実際の犬でも辛うじて許せる。が、ナーマルは駄目だよ。しかも、原作では女性の声なのにこの映画じゃもろオッサン。 




 原作を知らない方なら、風変わりな猫のちょっとした冒険劇として見れるけど、原作ファンはそんなものは求めていない。というか、オーディとの出会いとその騒動よりもジョンとの信頼関係を示した方がよっぽど良い。オーディを話の主軸にするくらいなら、オーディもCGにしたほうが良かった。ガーフィールドってそもそも、飼い主と猫がメインじゃないの? 

 冴えない飼い主のジョンとの恋愛物語もどうも発展しないし、もどかしくなる。一応、続編でジョンが結婚発表するけど、続編を作る気でこの映画は製作していないのでアウト。後、吹替版の藤井隆氏の演技も微妙。まあ、日本での宣伝も印象も猫を"可愛らしい存在"として扱っているから仕方なかったのかな.....

 茶風林版のガーフィールドが恋しくなる一作。
 

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