私とカートゥーンと鈴と。: 科学少年 J.Q Jonny Quest

科学少年 J.Q Jonny Quest

科学少年J.Q Jonny Quest
1964-65 (米) 65/100 

 原始家族フリントストーンや珍犬ハックル、クマゴローといった"子供騙し"なTVアニメを量産していたある会社があった。その名はハンナ・バーバラ・プロダクション。『トムとジェリー』をMGMで製作していた彼等は、1950年代に成長し始めていたTV業界に参入し、この会社を設立した。

 そして、アニメの製作には本来とは違う目的(予算削減)でリミテッド方式を採用した。ただひたすらに映像を創る当時の彼等にとって、"TV"アニメはあくまでも"子供の玩具"の一つに過ぎなかった。しかし、60年代から海外へ流れ始めた『鉄腕アトム』が、その認識を一般させた。作画は荒削りながらも筋の通ったストーリー、手に汗握る展開に彼等を含むTV業界関係者は衝撃を受けた。Astro Boy and Anime Come to the Americasを参照

 そして、そのことも影響したせいか60年代後半から、彼等は漫画原作のアメコミ作品や硬派な作品も製作していったのだ。

 今回は、そんな作品の内の一つ。
オープニング

※坂本九がオープニングテーマを歌った日本語版の曲が存在するらしいですが、初老の方でもない限り聞いたことも見たことないため、DVDに収録された方の感想となります。

"子供騙し"から一皮むけた正統派の冒険活劇。

 60年代のアメリカのtvアニメ、所謂カートゥーンは大半が子供騙しだった。もちろん、まともに見れるものも少なからず存在はしたが、あくまでも可愛らしい動物や人間がただ騒動を起こすだけで左程変わりなかった。そんな中、登場した一際異彩を放っていた冒険活劇がこれ。アニメだからと多少無茶な展開や物語ではあるものの、手を抜いたような後のない現実味溢れる登場人物や設定で中々見れるTVアニメだった。

 科学者のDr.クエストその息子兼主人公のジョニー・クエスト、インドの神秘に満ち溢れた少年ハッジ、DR.クエストの助手で文武両道のバノン少佐、そして、犬のバンディ。彼等4人と1頭が世界中を移動しながら事件や陰謀に立ち向かって行くというもの。




 土◯・ク◯ンボ・基◯外など今じゃ公共の電波には流せない単語がバンバン出てくるのも貴重。また、写実的な悪の組織や野生動物、インディ◯ンなど少年心をくすぐるものがバンバン出てくるので飽きません。ただ、時代が時代とはいえ"アジアの神秘"に頼るのはどうかと。インド人全員が魔術師なわけじゃなんだからさあ......

 しかし、当時の視聴者からの反応が悪かったのか、はたまたフェミニストの圧力に屈したのか、制作費が膨れ上がったのか不明だが、長続きはせずシーズン2で打ち切りとなってしまった。幸いにも、本作品に関してはDVDが存在するので、興味を持たれた方は視聴してみるのもいいかも。但し、TBSでの放映当時の吹替ではないので注意。

 また、この影響を受けたカートゥーン(ベンチャー・ブラザーズ等)や実写映画の企画なども存在するため、その大本を知るという意味では一見の価値あり。

 

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