私とカートゥーンと鈴と。: エルドラド 黄金の都 The Road to El Dorado

エルドラド 黄金の都 The Road to El Dorado

エルドラド 黄金の都 The Road to El Dorado
2000 (PG) [G](米) 40/100


 何かと、ディズニーへの対抗心が強かったジェフリー・カッツェンバーグが指揮していたドリームワークスが送る手描きアニメーションの第2弾。『ラマになった王様』同様、舞台が南米だけど客層も趣も全然違います。ラマ~はファミリー向けなのに対し、こちらは青年向け。


今回はそんな作品の感想。

【ストーリー】
 2人の貧しい若者トゥリオとミゲールは、ある日1枚の地図を手に入れるが、なんとそれは黄金があふれる都、エル・ドラドへの道しるべだった!! 2人は危険を何度もくぐり抜け、いよいよあこがれの黄金の都へたどり着く。そこで暮らす人々は見たことのない顔と姿をしている2人を神様が舞い降りたと思い込み、手厚く2人をもてなすのだった。しかし、その土地の権力者である祭司ゼケルカーンが2人を利用して都を我が物にしようと悪だくみするのだった。絶体絶命のトゥリオとミゲールは都の人々を救い、あこがれの黄金を手に入れることができるのか!?
(DVDの紹介文より引用)

予告編


感想
 英語版は微妙、吹替版なら最高。そんな作品。

 未開の土地で伝説の神に誤解される2人組の設定は、『ジャングル・ブック』で有名なキプリングの原作をジョン・ヒューストンが映画化した『王になろうとした男』をベースにしている。原題が『THE ROAD TO EL DORADO』。これはビング・クロスビーとボブ・ホープ主演で7本の映画が作られた珍道中シリーズを意識している。

 『ライオン・キング』ティム・ライス&エルトン・ジョンのコンビが音楽担当なこともあり、ミュージカル映画としてディズニーへ対抗心を示していることが伺える。主人公のトゥリオとミゲールの声を演じるのは、ケヴィン・クラインとケネス・ブラナー

 ドリームワークス設立時にディズニーからスタッフを引き抜いて質の高いものを作らせようとしているのは分かるけど、なにかズレてる。まず、珍道中ネタをティーンエージャー、ましてや子供達に見せた所で笑えないし、エルドラドから大量の財宝を持ち出そうとする彼等が最終的に都を守ろうとしているのも変。コンキスタドールやピルグリムファーザーズ等の侵略者たちと左程変わりはない。 地図を見つけてお宝を奪うといった筋書きなら、奪い合いを軸にした冒険物の方が良かったのでは?




 主人公の男2人組もハンサムでちょいワルなだけで一人一人に明確に区別できる性格がない。吹替版では内田直哉と中尾隆聖のイケメンボイスが堪能できるものの、この負の部分は拭えていなかった。コメディ映画なのに、"アニメ"の動きで笑わせることが無い。そのため、プレスコ(声の事前収録)の味が発揮されるべきなのだ。が、その掛け合いがただ退屈なのだ。ただ、吹替版では英語版で滑っていた部分が上手く直されているのが良かった。

 舞台や設定、エルドラドの魔物達などわくわくする要素はあるものの、それほど面白さに影響しなかったのが惜しい。

 ディズニーとの差別化に模索していた頃の一作。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

人気の記事