私とカートゥーンと鈴と。: アニマルズ Animals

アニマルズ Animals

アニマルズ Animals 2015- (米) (R)
65/100点 味気なさが病みつきになる。

 現実の人間社会に根付いた動物達を描いた作品というと、快適な生活『ペット』などが存在する。どちらも動物が主人公であるものの、人間社会という枠組みが存在してこそ光る作品で、個々の魅力がある。今回紹介するのは、そんな人間社会で起こる境遇を経験した動物たちの日常を描いたアニメ。

予告編

 
紹介&感想
 前述の作品と本作の大きな違いは描く対象物。ファンタジーや一般的な日常の要素が加わった作品とは違い、アニマルズは負の部分がメイン。もはや、R指定という要素だけでは大衆を引き込むことは難しくなったアメリカで、どうやって本作品は独自の魅力を創り上げたのか? その秘訣は、人間の悩みを一番都合の良い動物に混合させていることである。例えば、子供を増やすことを茶化す際によく発せられる代名詞・ネズミには、性的障害と言った具合だ。

 過激な作品を観すぎて【"過激"という言葉に本来の意味が存在しないのでは】、と思い込む子ど"過激”という言葉を発してきた投稿主。そんな私にとって、本作品はドンピシャだった。

 トレースしたような雑な絵柄が目立つもののユニークな作画。グロテスクだけどときおりサイケデリックな映像、そして救いようのない動物たち。脚本の刺激より、内容と演出が気に入った本作。

 構成としては、初期のアダルトスイム作品を彷彿とさせる内容重視の絵柄で、作画は二の次。必要最低限の動きのみで、下ネタや毒舌トークが主軸となった会話劇をそのままアニメにしているといった感じ。ただ、動物の生態を反映させているので、人間では絶対成立しない不自然なものもあり、見応えは十分ある。




 ただ、人間における常識と動物にとっての常識をはっきりと区別させていないところは、少々不満だった。ゴキブリ並の繁殖力を持つネズミが、性欲をむき出しにした所で"変態"というのはどうかと。鳩にしろ、馬にしろ、動物それぞれの"常識"を区別してほしかった。
 
 視聴者に直接問いかけるようなものは無いものの、サウスパークのスタンやカイルが、終盤あたりに締める教訓のようなものを用意していたのは意外だった。マイノリティの陰惨な側面を曝け出して伝えている分、強烈さは期待以上のもの。

 現在シーズン3が製作中らしいが、この調子がどこまで続くのか楽しみだ。

 HULU プライムビデオで絶賛配信中 シーズン2まであり。

   

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