私とカートゥーンと鈴と。: 史上最悪のCGアニメ フードファイト!

史上最悪のCGアニメ フードファイト!

Foodfight! フードファイト!
2012 (米) (PG) 0/100

 アメリカのCGアニメは基本的に2種類に分類される。1つは、ピクサーやドリームワークス、イルミネーション等のAAA級の大作。もう一つは、6大メジャーとの真っ向勝負を避けて製作されたB級映画の2つだ。後者に属する作品は、仮に映像や内容が低予算で味気なく見えても、脚本や演技力で立派な娯楽作品として成立するものも存在する。(例 リトル・レッド レシピ泥棒は誰だ!、バーンヤード)

 今回はそんな後者に属する作品の中でも、"ある意味"とびっきりの一作。

あらすじ
 マーケットロポリスと冠するスーパーには、ある秘密があった。閉店時間を過ぎて人気がなくなると、企業マスコット達が住む街へと変貌するのだ。そんな大都会に住むアイクス(本編でのマスコットキャラクターを指す名詞)達に大人気の名探偵デックスは、猫耳娘のサンシャイングッドネスに恋心を抱いていた。ところが、彼女はある時を境に失踪してしまい....

予告編


 CGアニメ史上最凶の際物、登場。

 この映画は少々特殊な経緯を歩んでいる。元々本作は、2003年にクリスマス映画として公開予定だった。しかし、映画が完成直後にフィルムを奪われてしまったのだ。その後、紆余曲折を経て完成させたのが本作。6500万$(65億円)注ぎ込んだだけあって、名"俳優"達が勢揃い。『プラトーン』クリス・テーラーを演じたチャーリー・シーンバック・トゥ・ザ・フューチャー』ドクことリストファー・ロイド俳優で歌手のヒラリー・ダフ。出演者達を確認する限り、やってけ仕事には到底見え  ない。

 しかし、予告編の見た方なら解るが、映像と演技が陳腐だ。制作費を考えたらまずあり得ない。この映画はIMDB10点満点中1.7点ロッテントマト9%というデビルマソでも真っ青になって逃げ出しそうほど、評判が悪い。正直、アマゾンの商品ページであのバーデミック"Birdemic"が関連商品として並んでいる時点で視聴を控えるべきだった。

 

 本作では、スーパーマーケットは企業マスコットが生活する世界となっており、実在するキャラも多数出演している。ツナ缶で有名なスターキストのチャーリー君、食器洗剤のミスター・クリーン等... 本作の長所は、企業キャラの動く姿が観れること。それだけ。それ以外で、褒められる要素は全く無い。俳優の棒読み演技。英語圏の人間でなくも棒読みだと気づけるのは相当ヤバイ。

 トイ・ストーリー以下のローポリゴンで構成された映像。キャラクターデザインがありきたりなことに目を瞑っても、せめて好感をもてる造形にしてほしい。テクスチャが動作に応じて変化することもなく、液体はただ泥々に飛び散るだけで背景に溶け込んでいない。照明は存在しないも同然。一応、太陽に位置に比例して影は動いているので、影だけは映像面ではまともかも。又、主人公が住む街は独自の魅力を持たせようと努力しているように感じられる。普通の商品棚からアイクス達が住む建築物へと変化するシーンは、正直嫌いではない。

キャラ造形の最底辺
しょーもないジョークの嵐。企業キャラの弄りはまだマシだが、殆どの洒落が滑っている。要は、米国人以外は笑えるジョークが皆無。そして説明不足の脚本。あらすじのアイクス"ikes"、悪党たちの操作するエクソバイト"Exobite"等、物語に関わる要素の解説が全くないのは痛い。単純明快な内容を敢えてぐちゃぐちゃにしたとしか思えない。

 本作の劇場公開後、この映画で大失敗したプロデューサーは本作品に関わる全ての権利を競売にかけた。しかし、誰ひとりとして設定した最低金額で名乗りあげること無かった。その後、彼が提示した価格とは程遠い安値で買収されたという。それにも関わらず、彼は現在でも映画界で仕事が出来るのだから、映画業界は不思議だ。
↓本作品の監督の紹介ページ
OOO
 罰ゲーム、拷問道具に代用する映像として大活躍しそうな一作。

余談
 ネット上ではフィルムが略奪されたのはデマだと噂されているが、それに関しては真実だと思う。2009年度のyoutubeの動画や2008年に発売されたキャラクターグッズから察するに、製作初期の残骸からキャラクター商品再構成して、展開していたと思われる。

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