私とカートゥーンと鈴と。: ゲックス GEX

ゲックス GEX

ゲックス GEX 1996 

 アクションゲームはパズルやRPG・格闘といったジャンルとは違い、主人公の設定がかなり重要なモノとなってくる。勿論それが全てではないが、ゲーム構成や動作に見慣れないなくものとなるとかなり厳しい。

 特に、カセットからディスクへと変化していったゲーム業界では、アクションゲームは出尽くされたような雰囲気が強く、二番煎じの印象を受けるゲームが多かった。

 だけど、このGEXに関しては最後まで"新鮮"な体験が出来たのだ。

英語版オープニング

(訳)
始まりは...そう、些細なことだったんだ。
いつもの仲間と楽しんだ後、いつもの椅子にくつろいで、
蝿を抓みながらお気に入りの番組を待ち侘びていたんだが.... 
俺はその"蝿"の送り主を知る由もなかったんだ.... Rezのことをな。

日本語版オープニング



この声のテンションの差よ。

 本作の目的は、各ステージに散らばるリモコンを回収し現実世界へと戻ること。一般的なアクションゲームとは違い、ただ障害を乗り越えただけでは次へ進めないのが厄介なところ。説明書無しで最初のステージをこなそうと考えたなら、10分と経たずに販売店へ売りに出すだろう。







 このゲックスはヤモリの特性を活かして、壁さえあれば縦横無尽に歩き回れるのだ。その分、迷路のような入り組んだステージでは鬼畜ともいえる難易度となるが、この特性のおかげで横スクロールアクションとは思えないほど、自由度が高いのだ。

 本作の主人公ゲックスはヤモリ。トゥームレイダーで有名なスクエニの子会社【クリスタル・ダイナミクス】のデザインは典型的なバタ臭さを放っているが、プレイ画面ではドット絵で再現したCGキャラなっており、何気無く購入した方なら、嫌悪感は自然と消え逝くはず。

 赤帽子の配管工に、音速の針鼠、食欲旺盛なピンクボールと性格づけされたキャラクターが多数出演する往年の名作群とは違い、このゲックスには一貫して主人公とラスボスしかいない。そして、こいつは鬱陶しいほど喋るのだ。モンスターズ・インクのマイクに似たお調子者らしいこの軽快なボイスは、一度ハマればもう病み付きになる。

 

 また、リアル志向でなく古き良きカートゥーンを踏襲した動きによって、CGでなく立体感のある手描きアニメをプレイヤー自身が操作しているような感覚に浸れるのだ。海外の絵柄に慣れない方でもボス戦に到達する頃には、ポルターガイストやガメラに変態スーパーマンといった強烈な面子にも怯えることは無くなるだろう。

 なお、続編ではせんだみつお氏が声を充てているものの、ローカライズ担当のバンダイの影響で"ゲックス"とは無関係なモノとして成立させているためノーコメント。

   

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