私とカートゥーンと鈴と。: リトル・レッド レシピ泥棒は誰だ!? Hoodwinked

リトル・レッド レシピ泥棒は誰だ!? Hoodwinked

リトル・レッド レシピ泥棒は誰だ!
Hoodwinked!
2005 (米)

督・脚本 コリー・エドワーズ、トッド・エドワーズ、トニー・リーチ
出演 アン・ハサウェイ、グレン・クローズ、ジム・ベルーシ、パトリック・ウォーバートン、アンソニー・アンダーソン、デヴィッド・オグデン・スティアーズ、イグジビット、チャズ・パルミンテリ、アンディー・ディック
音楽 ジョン・マーク・ペインター
撮影 ジョン・マーク・ペインター
制作費 800万ドル

予告編


あらすじ

 パケットおばあちゃんは森で一番のお菓子作りの名人。その孫娘の赤ずきん・レッドはおばあちゃん宛に荷物を届けていた。その最中、オオカミに襲われる事件が発生する。が、ほぼ同時に木こりが乱入してきて事態はてんやわんやに。現場へ急行したカエルの探偵・ニッキーは、最近噂のレシピ泥棒の事件との関係と紐解き、事態の解決に挑むのだが..

 低予算で製作された映画には二通りある。小規模や自主制作の類と、提示された予算が何らかの不祥事で削減された作品だ。本作はその後者に該当する。

 ディズニーを敵視した皮肉やパロディを盛り込んだCGアニメ映画・『シュレック』が大ヒットを飛ばしていた頃、二匹目の泥鰌を掬おうと躍起になった時期があった。『エイトクレイジーナイツ』『フードファイト!』のような興行的失敗作もあったが、大手スタジオの映画に負けず劣らずの質を持つ映画もあった。

 製作元のカンバーエンターテイメントは大手の映画会社からの制約から逃れる為に、独立系として設立された。当初、本作は経済的理由でコマ撮り映画として企画されたものの、最終的にはCGアニメ映画として落ち着いている。パイロット版のコマ撮りアニメは、本作とは程遠い幻想的な従来どおりのお伽噺のアニメだったという。

 ディズニー・ドリームワークス・ピクサー等の大手企業が何十億円という潤沢な予算で新作を公開する中、監督たちに提示されたのは1500万ドル以下で作品を完成させるというものだった。彼らはディズニー映画のOVAの企画担当として活躍したデイビット・ラブグレンの協力の元、既に安価となっていた業務用ソフトウェアとフル活用したのが、この『リトル・レッド』である。

 2005年公開当時でも目障りだった気持ち悪いCGは本編に延々と付き纏う。静止画でなければ慣れるということもない。特に木こりに扮した大根役者の回想場面は酷い。串カツを子供たちに配り回る場面だけは、どうしても目を逸らしたくなった。やはり、シンプルな造形に下品な仕草は御法度。

 レッド役の上野樹里、オオカミ役の加藤浩次、ニッキー役のケンドーコバヤシと芸能人起用が目立つものの、ゴシップネタや徹底したメタフィクションには彼らの声がうってつけだった。聴き応えのある会話で、ポリゴンチックな映像の弱さを上手く補填しているのは素晴らしい。物語の雰囲気と人物の性格を再現することが最優先の声優業だと、こうはいかない。全編が"フザけた"展開で包まれた作品には特に。

 本筋であるレシピ泥棒の犯人探しだが、4人の容疑者から自供を聞き推理の展開するのは構わない。しかし、視聴者に段階的に犯人を特定させずに、会話に本格的に介入しない人物を容疑者と決定づけるオチにはどうにもスッキリしない。

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