私とカートゥーンと鈴と。: ロビンフッド Robin hood

ロビンフッド Robin hood

ロビンフッド Robin Hood
1973 (米)  30/100 ニックの緑は盗賊の緑。

『ズートピア』が金曜ロードSHOW!で放映された。

 動物アニメの真骨頂にして最高峰の大傑作。ディズニーにおける動物像が反映された視覚的にも内容的にも素晴らしいアニメーションを見れば、自ずと過去の動物アニメを見たくなるもの。 しかし、動物が主演として活躍するアニメというものは、長編作品に限定すればディズニープロダクションにおいては大変な厄介者だった。

 『わんわん物語』や『ダンボ』など評判も興行も上々なものはごく僅かで、再上映で赤字を補填したものや差別的な描写が大沙汰になったもの、単純に売れなかったものが多かった。特に近年では、1990年『ビアンカの大冒険 ゴールデンイーグルを救え!』2003年『ブラザー・ベア』、2004年『ホーム・オン・ザ・レンジ』、2005年『チキン・リトル』、と『ライオンキング』を除けば失敗ばかりだった。

 今回紹介する作品はそんな動物アニメのうちの一つ。

予告編



あらすじ
 動物達が暮らすイングランドではライオンのプリンス・ジョンによる実効支配が行われていた。彼に反感を持つ民衆の唯一の希望は、シャーウッドの森を根城にする、ロビン・フッドだった。 彼は相棒のクマ、リトル・ジョンと共にプリンス・ジョンから大金を巻き上げて、貧困に苦しむ民衆に配りまわるのだが...
 本作の一番特徴的なのは、"登場人物全てが動物である"ということ。動物が主役の作品では彼らの活躍の場が多数登場するため、記憶の中で人間は登場しなかったのだと錯覚することが多い。プーさんでも、オリビアちゃんでもバンビでも。

 主役であるロビン・フッドもコレまでのディズニー作品とは一線を画する物となっている。どんなに民衆のためだとか借りてるだけだとか豪語しようとも、彼は盗賊であり悪役なのだ。 極力健全な作品を提供することを第一とするディズニー公式もそれは認めているらしく、公式の紹介ページの画像でさえこの有様だ。





どう見ても善人とは思えないこの顔

 この作品が始めて観たディズニー映画ならそれほど既視感はないが、少しでもディズニー作品に触れていると本作のバンクシーン(映像の使い回し)が目立ってしょうがないのだ。動きの真似程度なら構わないのだが、キャラクターデザインまで使い回すとなると問題である。

 まあ、W.ディズニー没後一作目の『おしゃれキャット』に予算や労力を惜しみもなく注げば仕方のないことだけど。そのせいか、個人的にはディズニーの長編アニメの中で一番興味が沸かなかった。幼少期の好奇心に触れるものであれば、"全員動物"という特徴に惹かれたけれど、今となってはなにもない。

 今迄駄作だと感じる作品でも2つ以上のユニークな何かがあったが、"コレ"にはないのだ。




 勿論、ロビンフッドが縦横無尽に駆け回る画面や、神父と保安官の取っ組み合いといったアクションシーン全般は見飽きない。だけど、物語の本筋が勧善懲悪かつ単純明快で記憶にあまり残らない。また、キツネ同士の恋愛模様やプリンスジョンの駄々っ子ぶりを見せつけられても、おしゃれキャットの大合唱や、ビアンカの大冒険のワニ達が奏でるパイプオルガンの面白さには遠く及ばなかったのだ。

 そして何よりも、動物である必要がない。コレに尽きる。

 明確に分かる性格付けとしては悪くないが、それだけである。
 

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