私とカートゥーンと鈴と。: Alien Hominid エイリアン・ホミニッド

Alien Hominid エイリアン・ホミニッド

Alien Hominid エイリアン・ホミニッド

開発・販売 The Behemoth
ゲームデザイナー Dan Paladin, Tom Fulp
音楽 Matthew E. Harwood, 

 Newgrounds。1995年よりアメリカ合衆国ペンシルベニア州出身のトム・ファルプが運営するサイトで、今もなお継続中である。素人からプロまで垣根なく自作したゲーム、動画、音楽を自由に投稿できるポータルサイトで、人気投票で作品を評価できるシステムが特徴である。堅苦しいコメントは抜きで気軽に五段階評価をユーザーが付ける事が可能で、作品の公開から一定期間が経過すると自動的に残留か消滅するシステムとなっている。

 そこで無料公開され、爆発的な人気を獲得したフラッシュゲームが、今回紹介する『エイリアン・ホミニッド』の原作である。

 『未知との遭遇』で採用された効果音の静けさから始まるFlash版はとにかく難易度が高い。魂斗羅やメタルスラッグと同様の一発の攻撃で死亡するシステムを採用しており、デタラメに発砲しても先に進むことはできない。また、反射神経が問われるアクションゲームをキーボードで強要されるのも、その難易度の原因の一つだ。

 銃撃戦を必須とするアクションゲームで堪能できる爽快感は、大量の敵を木っ端微塵にするだとか、巨大な敵を粉砕するとか、色々ある。本作ではちっこいエイリアンを操作することに重点が置かれている。骨と肉体が擦れたような音と共に顔面に噛みつき、ナイフで敵を真っ二つにする聞かん坊を操る快感が実に気持ちがいい。

 そんな猟奇的なエイリアンの描写に多少の修正を入れて、ステージ数を大量に追加したのが『エイリアンホミニッド HD』である。



 大気圏外の大宇宙。地球を通過しようとしたらFBIに観測されて、襲撃に遭ってしまう。不時着したのはアメリカのどこかの街。人間の少年の手助けを借りつつ宇宙船を奪還するのが本ゲームの目的。

 ”人型エイリアン“Alien Hominid とはいうものの、口先は甲殻類か昆虫を連想させる口で、全身真っ黄色、つぶらな瞳で銃を片手に移動する姿は実にカートゥーンチックで愛らしい。そして、敵となるFBIやKGB、太っちょなガキンチョに、ビッグフットなどの脇役も非常にコミカル。雑魚敵たちが黒眼鏡や赤一色の衣装で相手を威嚇しようが、致命傷を与えれば、ギャー😱と叫んでアホ面を晒してくれる。

 開発会社のベヒモスによる手描きの味が色濃く残るデザインは人こそ選ぶが、ハマる人にはとことんハマる。外見の気持ち悪さで衝撃を与えて、徐々に愛嬌のあるキャラへと仕立てる『Super meat boy』や『Binding of Isaac』と対照的に、こちらでは、コミカルでシンプルなデザインと行動の過激さでプレイヤーを魅了する。

 Flash版では無垢な少年ですら殺害する場面からゲームが開始されていた。そのままではただの殺人狂と誤解する演出であったが、こちらのホミニッドは善悪の区別が明確で、理由なく人間を殺していない。

 とはいうものの、立ちはだかる敵を無残な獰猛な性格は元祖とほとんど変わらない。残骸こそ画面上から除去されるものの、血しぶきは相当な量だ。幸いにも、本作では血の描写をなくして、敵を倒すと花が芽生えるように設定することが可能である。しかし、これがどうもイマイチ。個人的には、こちらの演出が腹部から植物が血を吸収したように見えて恐ろしかった。

Windows10 購入者はPCで XBOX所有者はゲーム機で遊べる骨太アクションゲーム。

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